カビを発生させない、あるいは発生しにくくさせる方法として防カビ塗料や光触媒を使用した塗料などがありますが、
水分が供給され続ける状態であれば根本的な解決とはなりません。
以下に水分が供給され続けるケースを掲げますので、まずはこれらの原因を除去する必要があります。
A.建物の問題
(仕上げ材の表面には現れず、壁などの内部が湿っているケース)
漏水による壁内部の湿気
漏水が表面まで現れればすぐに漏水とわかるのですが、
表面まで現れない程度のわずかな漏水でカビが発生するケースもあります。
断熱不足による内部結露
2重壁の場合、断熱不足による結露がコンクリートと仕上げ材の中間に生じるケースがあります。
B.住みかたの問題
(仕上げ材の表面に発生する結露は、住みかた、暮らしかたにより結露の発生を無くする、あるいは少なくすることができるケースが多い)
湿度過多による結露
寒冷地や冬場に湿度の高い地域では、加湿器を使用すると湿度が高くなり過ぎて結露を生じやすくなります。
また、開放型の暖房機(ストーブやファンヒーター)は燃焼により二酸化炭素と同時に水も発生するので、
水分が暖房をしていない部屋に廻って結露することがあります。
通風不足による結露
たんすなどの家具は壁から少し離して置き、空気が流通するように配置することで結露を防ぐ効果があります。