屋根からの雨漏れ対策(金属板)
取合い部分の欠陥
  本来であれば雨水の入り込まない納まりにする、場合によっては
  ちゃんと納まるシンプルな設計にしておく、といった必要があるので
  しょうが、現実問題としては、雨水の浸入個所にシーリングをするといった
  対症療法とならざるを得ないのが一般的です。

  しかし、雨水の浸入個所を特定できないケースも多く、あやしいと
  思われる継ぎ目全部にシーリングをすることになります。
  このとき、水下の部分には極力シーリングをしないでおくほうが
  安全です。
  これは、何かの具合で進入した雨水のはけ口を用意しておくためです。
特殊技研興業 新潟市
屋根全体が劣化している場合は、全面的に葺きなおす。といったことも
考慮する必要があります。
これには、古い屋根材を剥がして葺きなおす工法のほかに、古い屋根材の
上に新しい屋根を葺く工法などがあります。
瓦棒葺きの包み板、折版の重ね部分
  瓦棒の包み板や折版の重ね部分に隙間が生じ、風雨のときに雨水が
  吹き込むケースがありますが、これもシーリングによる対症療法を
  とるのが一般的です。
軒樋や軒先の凍結
  軒樋や軒先の凍結には、電気ヒーターを取り付けて凍結を防ぐ工法
  などがあります。
縦樋の詰まりや凍結
  縦樋の凍結を防ぐには、縦樋の下端を雨水桝の常水面より下に入れ、
  風が通り抜けないようにする。あるいは、電気ヒーターを縦樋の中に通す。
  などの工法があります。

  縦樋や軒樋にたまった土や枯葉などは数年に一度くらいの頻度で掃除を
  すれば良いでしょう。
屋根板の結露
  結露を防ぐには
    ・屋根板の断熱材を追加・強化する。
       屋根裏に断熱材を追加する工法のほかに、屋根の表面に
       断熱塗料を塗布する工法もあります。
    ・天井裏に換気扇や送風機を設置して、換気や気動を確保する。
    ・室内で水蒸気を過剰に発生させない。
       ストーブの上にやかんを置かない。
       ガスストーブなど水蒸気を発する暖房機を使わない。
       厨房など水蒸気を発する部屋は十分に換気をする。
  などの対策が考えられます。